バイタルサインと検査
        バイタルサインとは、人が生きていくうえで最低限必要な生体情報のことです。
     一般には体温・血圧・脈拍のことを指します。


 
   @体温・・・ 体温には日内変動がみられ、通常夕方に高く、早朝には最も低くなります。
               発熱があればまず感染症を疑いますが、脱水症状や膠原病など他の疾患でも
               発熱を生じます。
               発熱があると、入浴サービスが問題となります。訪問入浴・デイサービス
               通所リハビリでは発熱があれば入浴は避けます。微熱であれば状態をみて
               判断します。
  − 基準値と異常値 ー
         高体温は一般には37℃以上、低体温は34℃以下を言います。発熱を伴う疾患としては
        肺炎などの呼吸器感染症、尿路感染症、髄膜炎、敗血症、急性化膿性胆管炎などがあります。
         ただし、高齢者では発熱の原因がよく分からず、それを不明熱と呼ぶ場合があります。
        低体温となると症状としては、震えがあり重症では見当意識障害、意識消失、筋硬直
        血圧低下、徐脈、不整脈なども生じる場合があり、体温30℃以下になると死亡する例が多くあります。
− 入浴時の注意 ー
           入浴時の注意として、一般に発熱時は入浴を避けます。発熱の他にも入浴は体力を思いのほか
           消耗することもあり、対象者によっては避けた方が良い場合もあります。
             入浴前の観察、バイタルサインのチェックが必要です。
           また、部屋の温度差がありすぎる場合には血圧の変動が起きやすく体調が変化する場合があり
           ますので、入浴は十分注意が必要です。

     A血圧・・・血圧の基準値は年齢によって異なります。加齢により血管はしだいに硬さを増し
             血流の抵抗力が大きくなるので、生体は圧力を高めて全身の循環を保持します。
             血圧も体位変換・運動・入浴・食事・気温・感情などにより影響を受けて変動します。
             血圧は入浴後・食事後は上昇します。気温に関しては一般に暖かい時には低下
             ぎみ、寒い時は上昇します。怒りやストレスにより上昇、精神を緊張させやすい
             人は、ただ血圧を測定されるというだけで測定値に異常を来すことがあります。
             これを白衣高血圧と言います。
− 基準値と異常値 ー
           通常2〜3回、間隔(20〜30秒)を置いて測定した回数で割った数値が
           上が130〜139、下が85〜89が正常な血圧となります。
 − 入浴時の注意 ー
入浴時には温度変化や心臓への影響などにより血圧は変動しやすく、入浴前後での
変動に注意して下さい。特に要介護者ではバイタルサインのチェックや観察が必要です。

      B脈拍・・・脈拍は心臓の拍動を表すものとして、心臓血管系の機能評価を行う一番簡単で
               有力な方法です。
               通常は1分間当たりの脈拍を数えます。高齢者では心房細動などの不整脈が
               よくみられるので留意します。
               不整脈は健康人にもみられることがありますが、多くは心臓拍動の異常の
               ために起こります。

− 基準値と異常値 ー
         脈拍は通常1分間に60〜80が正常であり、60未満を徐脈、100以上が頻脈と言います。
        徐脈は心疾患、脳圧亢進、薬物中毒、甲状腺機能低下症、低体温などにより生じます。
        以上、バイタルサインの見方、ポイントについて述べましたが、高齢者をケアするうえで必要
        なチェックは他にもあり、ここに記述したことが全てではありません。
         例えば、体重の増減、食欲の有無などです。

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